アフリカ地域研究会

第260回アフリカ地域研究会(2023年7月20日開催)

第260回アフリカ地域研究会(2023年7月20日開催)

東・中央部アフリカに位置するウガンダ共和国。その首都カンパラのはずれにあるN・スラムには移民/難民からなる多くの貧困家庭が住まい、そこで育つ女児たちの多くが初等教育を中退し、家を去るかたちで失踪し、バーガールとして人生の一時期を近隣の歓楽街で過ごす。点と線で成り立つ都市社会の人類学的調査の特有性や窮状について触れながら、カンパラにおけるスラムと歓楽街の密接な…

第259回アフリカ地域研究会(2023年6月15日開催)

第259回アフリカ地域研究会(2023年6月15日開催)

西アフリカ・セネガル共和国は国民の9割以上をムスリム(イスラーム教徒)が占める。その中に、バイファルというイスラームの重要な宗教行為である礼拝も断食もせず、ドレッドヘアーに似た髪型やパッチワークの衣装といった奇抜な身なりをする特異なムスリムがいる。バイファルはムリッド教団というイスラーム神秘主義教団の内部に存在する宗教運動であり、同教団の内部には師のために「…

第258回アフリカ地域研究会(2022年11月24日開催)

第258回アフリカ地域研究会(2022年11月24日開催)

コートジボワールでは2000年代以降、多数の児童文学作品とくに絵本が出版されてきた。なかでも目につくのは、和解や共生を語る作品である。1990年代以降この国は政情不安、国民の分断、暴力や内戦を体験した。作家たちはそうしたなか、赦すこと、ともに生き、穏やかな日常を慈しむ気持こそが戦争を防ぐと子どもに語りかけてきたのである。本発表では、それらの主題が絵本やジュニ…

第257回アフリカ地域研究会(2022年10月20日開催)

第257回アフリカ地域研究会(2022年10月20日開催)

社会福祉制度が実働せず、労働市場における競争が激烈な、タンザニア連合共和国の最大都市ダルエスサラーム。ここには肢体不自由やアルビニズム等の身体条件をもち、かつ身寄りなく地方から出てきた人々も存在する。彼らはなぜ都市にやってきて、どのように生きているのか。「障害」概念と植民地主義との関係にも目配りしつつ、フィールドワークに基づく生活誌を軸に、アフリカ都市におけ…

第256回アフリカ地域研究会(2022年6月16日開催)

第256回アフリカ地域研究会(2022年6月16日開催)

インフォーマルな相互扶助が人びとの福祉やケアの提供に重要な役割を果たしてきたアフリカ諸国において、近年、フォーマルな社会保障制度の導入が相次いでいる。本講演は100年近い歴史をもつ南アフリカの社会手当制度に注目し、その歴史的変遷を辿ることを通じて、フォーマルな社会保障プログラムの導入や制度変更が、社会のなかの福祉やケアの配置とどのように関わりうるのかについて…

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