本センターが創立された1984年より、教員は理学研究科および農学研究科に協力して、若手研究者の育成に力を注いできました。その背景として、京都大学におけるアフリカ地域研究の特徴として、徹底したフィールドワークが重視されてきたことが関係しています。研究者は現地に長期間にわたり滞在し、自然の息吹と人々の暮らしに接し、アフリカの真の姿を真正面からとらえるフィールドワークが重視されてきました。このようなフィールドワークには、大学院生や若手研究者のもつ情熱とエネルギーが重要だという共通の認識があったといえます。
本センターの教員は一貫して、学内の教育に積極的に協力しつづけています。1993年度より人間・環境学研究科に開設されたアフリカ地域研究講座を担当し、1996年からはアフリカ地域研究専攻に移行し、アフリカ研究の教育は充実してきました。
1998年にはアジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)が発足し、教員の所属はASAFASのアフリカ地域研究専攻となりました。ASAFASにおける充実した体制のもと、5年一貫制大学院の教育に参画しています。 また、国際高等教育院が実施する全学共通科目への講義の提供や少人数科目群(ILASセミナー)にセミナーを提供し、京都大学の推進する国際化に協力しています。総合人間学部や文学部の専門科目においても講義や演習を提供し、学部生の指導にあたっています。また、12部局協力によるグローバル生存学大学院連携プログラムでも院生の指導にあたっています。ASAFASの社会人向け履修証明プログラムにも講義が提供されています。