公開講座

2023年度 公開講座 第5回「水・衛生と健康:ザンビア・ルサカの事例から」(2024年2月3日)

2023年度 公開講座 第5回「水・衛生と健康:ザンビア・ルサカの事例から」(2024年2月3日)

水の利用と汚水の始末(水・衛生)は、生きるうえで必要なことである。こうした私的な側面を持つ水・衛生は、一方では地域社会における公共的な側面も持ち、人びとと水・衛生との関わりは多様である。本発表は、サハラ以南アフリカの水・衛生の現状を概観しつつ、水・衛生と人びととの関わりを考えたい。ザンビア・ルサカ市周縁地域の衛生環境についての調査結果を紹介しつつ、下痢リスク…

2023年度 公開講座 第4回「コンゴ盆地・カメルーンの熱帯雨林で野生動物マネジメントを共創する」(2024年1月13日)

2023年度 公開講座 第4回「コンゴ盆地・カメルーンの熱帯雨林で野生動物マネジメントを共創する」(2024年1月13日)

熱帯雨林では家畜飼養ができないため、野生動物が主たるたんぱく源として人びとの健康を支えてきた。ところが、カメルーン東南部では1990年代から森林のゾーニングが施行され、商業伐採が拡大するとともに、地域住民による狩猟や森林資源利用が制限されてきた。このような状況を打破するためには、保全機関と地域住民が協働して関わることのできる資源マネジメントを構築する必要があ…

2023年度 公開講座 第3回「子どもの日常から探る衛生感覚:カメルーン熱帯バカ・ピグミーの事例から」(2023年12月9日)

2023年度 公開講座 第3回「子どもの日常から探る衛生感覚:カメルーン熱帯バカ・ピグミーの事例から」(2023年12月9日)

アフリカ熱帯地域に定住したピグミー系狩猟採集民バカ(Baka)の社会では、おとなたちが子どもたちに対して物事を積極的に教える行為はほとんどみられず、模倣しながら経験を積むことが一般的である。こうしたなかで、バカの子どもたちが日々の暮らしや活動を通じて、どのようにまわりの人びとと関わりながら、健康に結びつく衛生感覚を養い、意識しているのだろうか。この発表では、…

2023年度 公開講座 第2回「環境の変化の中で死と向き合う:南部アフリカ ブッシュマン(セントラル・カラハリ・サン)の事例から」(2023年11月11日)

2023年度 公開講座 第2回「環境の変化の中で死と向き合う:南部アフリカ ブッシュマン(セントラル・カラハリ・サン)の事例から」(2023年11月11日)

大切な人の死―これは私たち誰しもが少なからず経験することである。しかし、誰しもが心に抱えているその喪失は、日常の中で意識するような題材ではなく、個人的に向き合っていくべきものという諦めが、死を前にした私たちをますます孤立させてきた。ボツワナに生きる狩猟採集民ブッシュマン(セントラル・カラハリ・サン)は、ふとした瞬間に溢れては消える喪失の感情を、繋ぎ合わせ共感…

2023年度 公開講座 第1回「人類学から考える子育て:南部アフリカ クン・サンの事例から」(2023年10月7日)

2023年度 公開講座 第1回「人類学から考える子育て:南部アフリカ クン・サンの事例から」(2023年10月7日)

子どもの成長はその子がおかれた家族や社会と深く結びついている。人類学は、子どもとそれをとりまく人々のやりとりが時代や地域によってさまざまなかたちをとりうることを示してきた。今回の発表では、南部アフリカのナミビア北中部に住んでいるクン・サンを事例として、こうした可能性について、皆さんと一緒に考えてみたい。具体的には、クン・サンにおける授乳の様式、ジムナスティッ…

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