住血吸虫症は熱帯・亜熱帯に広く流行する寄生虫感染症で、約2億人の感染者が推計され、その9割がアフリカ大陸で発生しているとされる。人への感染経路で重要なのが淡水との接触である。住血吸虫症の流行地域では農業を主産業とする国があり、農業に従事することで淡水との接触が避けられず、住血吸虫症罹患リスクが高まる。ここでは、私が調査で関わったマラウイでのビルハルツ住血吸虫…
昨年から総合地球環境学研究所と京都府教育委員会との連携事業として、アフリカ地域研究専攻の大山修一教授(同研究所物質循環プロジェクト・リーダー)と塩谷暁代特定助教が井手町の小学校で給食食材の生ごみを使ったコンポストづくりを実施しています。本年度は塩谷特定助教と青池機関研究員による井手小学校と多賀小学校の5年生を対象とした授業の模様が洛タイ新報(令和6年6月6日…
The Nyungwe forest, South West of Rwanda, was erected into a national park, protected in 2005 under the law n° 22/2005 on November 21, 2005. Up until then the 1209 square km was re…
海の波や天候は生計を左右する。かつて栄えた都市は現在では廃れて産業を失い漁村となった。稠密に建てられた家々のあいだに路地が張り巡らされ、住居では複数の家族が共に住む。モザンビーク島の女性たちの近所づきあいは、こうした繋がりのなかから生まれる。一方で彼女たちは、いくつもの仕方でみずからを切り離し、人づきあいのバランスを調整する。あけすけなゴシップを言い合う、家…
◆第262回 「職業病としてのビルハルツ住血吸虫症」(三島 伸介) ◆第263回 「小さな島の海と路地のリズム、女たち―モザンビーク島の、切れては繋がる近所づきあい」(松井 梓) ◆第264回 「日常を取り戻すーナイジェリアにおける警察の暴力とトラウマ」(玉井 隆)
このワークショップでは、フランス語圏アフリカのポピュラー音楽を一緒に聴いたり歌いながら、文化や社会について解説します。セネガルのンバラフ、コンゴのンドンボロ、コートジボワールのクーペ・デカレ、ブルキナファソのヒップホップなど、アフリカ音楽とダンスは様々なジャンル、魅力にあふれています。これらの音楽の背景には、恋愛、政治、日々の悩みなどのテーマがあり、仏語圏ア…
山崎暢子特任研究員、川口博子特任研究員、ASAFAS卒業生の近藤有希子さんが分担執筆した書籍が刊行されました。 歴史が生みだす紛争、紛争が生みだす歴史―現代アフリカにおける暴力と和解
SESSION 1: MATERIAL CIRCULATION AND LOCAL KNOWLEDGE IN THE CONTEXT OF OMOTIC LANGUAGES. SESSION 2: LANGUAGE, CULTURE AND EDUCATION IN SOUTHWESTERN ETHIOPIA.
This paper explores the intertwined biographies of a Tanzanian toxicologist and pesticide expert, Dr Vera Ngowi (*1955), and the Tanzanian Pesticide Research Institute, TPRI, a for…
私たちは飼い慣らし、飼い慣らされて生きている——そのドムスから逃れよ!と、彼らは誘いかける。人間と動植物が集住する空間・ドムス(domus)から逃れつづける狩猟採集民。一つの食物に依存せず、一つの生業に固執せず、多種多様な生物たちとかかわりあいながら、森と〈共生成〉しつづける。その〈生き方〉が文化と自然の境界を融かしていく。コンゴ盆地・カメルーンの森でバカ・…