アフリカ地域研究会

第265回アフリカ地域研究会(2025年6月19日(木)開催)

第265回アフリカ地域研究会(2025年6月19日(木)開催)

2000年代から2010年代初頭にかけてのセネガルは、かつてなかったほど政治と宗教の関係が可視化された時代だった。政府は教団への支援を背景とした農地改革や都市開発、教育改革を行い、アラブ・イスラーム圏に力を入れた国際政治を進めた。国公立大学であるダカール大学でも、学生たちは宗教サークルの儀礼や勉強会に積極的に参加した。本発表では、セネガル近現代の大きな動きを…

【延期後開催のお知らせ】第263回アフリカ地域研究会(2024年12月26日)

【延期後開催のお知らせ】第263回アフリカ地域研究会(2024年12月26日)

人びとが密に住まう島で、女性たちは近所で日々食べ物をやり取りし、おせっかいで親密につきあう一方、その関係は固着しすぎず隣2~3軒の範囲で短期間で組み替わる。近所では誰かについてのゴシップが飛び交うが、関係は極めて険悪にはならない。本発表では、おせっかいで親密だがドライさと風通しのよさも併せ持つこの隣人関係がいかに生まれるのかを、海や路地が生み出すリズムと、そ…

第264回アフリカ地域研究会(2024年11月21日開催)

第264回アフリカ地域研究会(2024年11月21日開催)

ナイジェリアでは治安機関による市民に対する暴力が問題となっている。彼らは警察や軍により暴行を受け、いわれのない罪で逮捕され、刑務所で長期間拘留される。近年ではこうした暴力に対する抗議運動が盛んに行われ、またメディアでは釈放された人々が「被害者」として自身の経験を語る。本発表ではそうした苦難の経験を抱える人々がなぜ、どのように自身の経験を語り、またいかに「新た…

第262回アフリカ地域研究会(2024年7月18日開催)

第262回アフリカ地域研究会(2024年7月18日開催)

住血吸虫症は熱帯・亜熱帯に広く流行する寄生虫感染症で、約2億人の感染者が推計され、その9割がアフリカ大陸で発生しているとされる。人への感染経路で重要なのが淡水との接触である。住血吸虫症の流行地域では農業を主産業とする国があり、農業に従事することで淡水との接触が避けられず、住血吸虫症罹患リスクが高まる。ここでは、私が調査で関わったマラウイでのビルハルツ住血吸虫…

2024年度 アフリカ地域研究会

2024年度 アフリカ地域研究会

◆第262回 「職業病としてのビルハルツ住血吸虫症」(三島 伸介) ◆第263回 「小さな島の海と路地のリズム、女たち―モザンビーク島の、切れては繋がる近所づきあい」(松井 梓) ◆第264回 「日常を取り戻すーナイジェリアにおける警察の暴力とトラウマ」(玉井 隆)

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