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アフリカ潜在力 4 争わないための生業実践
生態資源と人びとの関わり


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アフリカ潜在力 4 争わないための生業実践

太田 至 シリーズ総編集/重田眞義・伊谷樹一 (編)

A5上製・430ページ
出版社: 京都大学学術出版会 (2016/03)
ISBN: 9784814000081
発売日: 2016/03

京都大学学術出版会

目次

序章 生態と生業の新たな関係 [伊谷樹一]
   1 農村が抱える三つの課題
   2 外部社会との接触
   3 生業様式の変容
   4 生態資源と生業

第1部 外部社会との接触

第1章 富者として農村に生きる牧畜民―タンザニア・ルクワ湖畔におけるスクマとワンダの共存 [泉 直亮]
   1 移住を繰り返してきた牧畜民スクマと農村の経済格差
    (一)牧畜に対する外部社会からの圧力/(二)消失しつつある「フロンティア」
    (三)農村の富者としてのスクマ
   2 ルクワ湖畔に移住したスクマと地元住民ワンダ
    (一)スクマの地理的・政治的な周辺性/(二)スクマ世帯とワンダ世帯の経済状況の比較
   3 もめごとへの対応
    (一)暴動にいたった事例/(二)食害事故への対応
   4 スクマ―ワンダの関係構築
    (一)二〇一三年はじめの食料不足/(二)救済を目的とした仕事の提供
   5 地元住民と共存するために
    (一)居住場所を確保するための社会的繋がり/(二)富者として農村に生きる牧畜民

第2章 民族の対立と共存のプロセス―タンザニア・キロンベロ谷の事例 [加藤 太]
   1 民族の移動
   2 調査地域の概要と調査方法
   3 地元民ポゴロと移住民スクマ
   4 民族間の土地争い
   5 関係の修復プロセス
   6 自然保護政策への対応と民族関係
   7 両民族をつなぐ接点
   8 農牧民スクマの民族性について

第3章 コーラナッツがつなぐ森とサバンナの人びと―ガーナ・カカオ生産の裏側で [桐越仁美]
   1 コーラナッツとカカオをめぐる人びとの動き
   2 西アフリカに流通するコーラナッツ
   3 調査地概要
   4 コーラナッツとカカオの関係
   5 長距離交易ネットワークとゾンゴの形成
   6 コーラナッツ・ビジネスの構造
   7 コーラナッツ・ビジネスを取り巻く信頼のネットワーク
    (一)採取者からのコーラナッツの買い付け/(二)商人とヤロの関係性
    (三)シャゴ・システム
   8 ガーナ南部への人口の流入と民族共生の可能性

第2部 生業構造の変容

第4章 農牧複合と土地争い―社会と技術の両アプローチを実践した対立の克服 [山本佳奈]
   1 アフリカにおける農耕―牧畜の関係と土地の競合
   2 ボジ高原の概要
   3 農牧複合の実態
   4 季節湿地の耕地化が引き起こした土地の競合
   5 季節湿地をめぐる住民の争い
    (一)土地利用の折り合いにいたった事例/(二)湿地の畑を放牧地に戻した事例/
    (三)土地争いを回避した事例
   6 農地不足の克服へ向けた新たな動き
   7 土地争いを収束させる農村社会

第5章 バナナを基盤とする農耕社会の柔軟性―ウガンダ中部、ガンダの事例から [佐藤靖明]
   1 社会の柔軟性が生み出される背景
   2 ガンダにおけるバナナ栽培と土地管理の特色
   3 主食作物の選択にみられる柔軟性
   4 生業活動にみられる分業から協働への変化
   5 世帯間にみられるいさかいの増加と互助組織の誕生
   6 農村社会の柔軟性がもたらす持続性

第6章 半乾燥地域の林業を支える火との付きあい方―タンザニア南部、ベナの農村の事例から [近藤 史]
   1 林業の可能性
    (一)「はげ山」の変貌/(二)タンザニアにおける森林の利用と保全
   2 造林焼畑―利用するための林づくり
    (一)木を管理する/(二)食料生産の安定から林業の経済性重視へ
   3 林業景気
    (一)カネのなる木/(二)大規模林家の台頭
   4 林を守る
    (一)野火の脅威/(二)火を制御する
   5 平準化と経済格差

第7章 平準化機構の功罪―ザンビア・ベンバ社会のピースワーク [吉村友希・大山修一]
   1 ピースワーク
   2 ザンビアの農業政策とベンバの農耕
   3 ベンバ農村の現在
   4 村でおこなわれるピースワーク
   5 ピースワークのもつ両義性
   6 平準化機構がもたらす経済格差と農村内の共生のゆくえ

第3部 生態資源と生業

第8章 マルーラ酒が守るサバンナの農地林―ナミビア北部、オヴァンボ社会の事例 [藤岡悠一郎]
   1 畑と林の共存景観、農地林
   2 ナミビア半乾燥地域のオヴァンボ社会と生業形態
   3 ナミビアの社会変動とマルーラ利用の変化
    (一)伝統的権威と厳格なルール/(二)オヴァンボ社会と樹木利用の変化
   4 マルーラ酒づくりの共同労働と酒の贈与
   5 「共」を守る酒

第9章 多様性をうみだす潜在力―カメルーン東南部、熱帯雨林における焼畑を基盤とした農業実践 [四方 篝]
   1 熱帯林における生物多様性の保全をめぐる議論
    (一)ランド・スペアリングとランド・シェアリング/(二)焼畑へのまなざし
   2 調査地域
    (一)調査の対象/(二)カメルーン東部州の植生景観
   3 焼畑がうみだす多様性
    (一)バナナから読み解く焼畑システム/(二)焼畑が創り出す動的な生態系模様
   4 「伐らない焼畑」がうみだす多様性
    (一)カカオ・アグロフォレストリー
    (二)「伐らない焼畑」における自給作物栽培と商品作物栽培の両立
    (三)「伐らない焼畑」における庇陰樹の多様性
   5 焼畑の潜在力

第10章 水資源の活用と環境の再生―小型水力発電をめぐって [黒崎龍悟]
   1 水利用の新しい動き
   2 河川流域の利用と保全
   3 対象地の概要
   4 タンザニアの電力事情
   5 ルデワ県における小型水力発電の動向
    (一)簡単に入手できる素材や廃材の活用/(二)知識・技術の習得と実践者たちのネットワーク
    (三)資金/(四)自然地形を活用した発電/(五)発電規模と電気の用途
   6 環境保全への展開
    (一)エントリー・ポイント―乾季の流量の問題/(二)「ルママ小水力発電プロジェクト」の影響
    (三)不満を募らせる村びとたち/(四)小型水力発電の役割
   7 農村における自然環境とエネルギーのつながり
    (一)自然と人をつなぐ小型水力発電/(二)自然と人の距離

終章 争わないための作法―生業と生態をめぐる潜在力 [重田眞義]
   1 常態としての平安―「潜在力」へ接近するために
   2 三つのドグマ―アフリカの人と自然の関係に対する大きな誤解
   3 ドグマの背景―どのようにアフリカは偏った見方にさらされているか
   4 生業生態をめぐる対立と協調―集団間の平安
   5 土地をめぐる生業経済の変動―集団内の平安
   6 人と生態資源の新たな関係性
   7 争わないための作法―生業における人と環境の相互関係
    (一)平準化を志向して生み出される格差/(二)格差を超えて共生を求める

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